nobrin's blog

近未来の教育について発信するよ

CAI : Computer Assisted Instruction

PLATO (Programmed Logic for Automated Teaching Operations)

  アメリカでは、1950年頃大学進学者が増加し、教育の効率化への関心が高まっていた。その頃コンピュータが業務の自動化(オートメーション)で次第に使われ始めており、コンピュータを利用した教育を効率化への関心が高まっていた。1957年旧ソヴィエト連邦は人類初の人工衛星 Sputnikの打ち上げに成功し、アメリカは大変大きな衝撃を受けることになる。それにより、アメリカは一層科学や工学の教育に力を入れるようになり、コンピュータを利用した教育の効率化は国家的戦略に位置付けられた。

  

  PLATOはイリノイ大学で開発された、最初のCATシステムであり、約40年間にわたり小学校から大学で利用され続け、最後のシステムは2006年に停止した。(開発はControl Data社) PLATOは、オンラインシステムを確立し、フォーラム機能や、メッセージ、ボード、オンラインテスト、e-mail、チャットルーム、絵文字、インスタントメッセージ、リモート画面共有、マルチプレーターゲームなどの機能を有していたという点で画期的なシステムである。PLATOⅢは、によるレッスンモジュールの開発用にTUTOR Programming Languageを導入した。 初期のPLATOⅠのディスプレイはテレビであったが、1972年にPLATOⅣは、512×512サイズのbitmapプラズマディスプレイを採用しさらには、16×16グリッドのタッチパネル機能も有していた。

 

 マイクロプロセッサーの進歩により、インテル8080を搭載したPLATOⅤターミナルが作られた。(この時ホスト側はまだPLATOⅣであった)今日のPCのようにローカルにアプリケーションを実行できるようになった。 1972年にはXerox PARCから調査団がイリノイ大学に来て、Shown Display技術などを見学した。Xeroxでは後にグラフィックス描画プログラムとして Starワークステーションに実装されていくことになる。その他にも多くの技術が Palo Altoに持ち帰られ、最終的にはAppleに引き継がれていった。

 1975年にはPLATOシステムは、150の地点にサービスを提供するほど拡大した。しかし、ターミナルは 12,000ドルと高額であった。

 

 

参考資料

https://ja.wikipedia.org/wiki/PLATO