nobrin's blog

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プログラム学習

プログラム学習

 スキナーが提唱したプログラム学習 (Programmed Instruction)は、以下に示すいくつかの基本原則から構成される。 

スモールステップの原則】
   学習の最終目標を設定するが、最初から最終目標を学ぶのではなく、そこに至るステップを定めひとつひとつ段階的に学習を行うこと 。つまり、プログラム学習は予め学習の順序(sequence)が決められていることを前提としている。

即時確認の原理】 

    回答したらすぐ正誤の確認を行わせる 

積極反応の原理】 
    オペラント行動は学習者が自発的に反応することで強化する考え方であるため、学習者のやる気を維持させるためにプログラム学習では一項目ごと厳選された問題を設定して反応させるしくみ 

【自己速度の原理】 
  各々の学習者が自分のペースで個別的に学習を進められる 

学習者検証の原理】 
  学習者の学習結果によって、学習教材や学習順序を修正する

 

◾️参考映像

ティーチング・マシン

スキナー(B.F. Skinner)の取り組み

 スキナーは行動主義心理学の考え方をベースにして、プログラム学習の考え方を示し60年代の教育の在り方に大きな影響を与えた。スキナーと言えば「オペランド行動」「スキナー箱」「ティーチィングマシン」で知られている。スキナーは、心理学は操作可能な刺激と反応との間には関数的な関係がありその分析が必要と考え、行動主義心理学を提唱した。行動主義心理学とは、「心理学は実証可能な自然科学の一分野であるべき」という考えに立脚し、S-R心理学とも呼ばれている。

 オペラント行動 (operant behavior)とは、その行動が生じた直前の環境の変化(刺激の出現もしくは消失)に応じて、その後にその行動が生じる頻度が変化する行動をいう。 スキナー箱によりオペランド行動を実験できる。箱にネズミを入れておき、レバーを押すとエサがもらえる仕掛けにしておく。ブザーが鳴った時、レバーを押すとエサがもらえる。 次第にブザーが鳴ると、レバーを押すようになる。レバー押しの動作が、餌で<強化された>という。

 

参考情報

http://edutechwiki.unige.ch/en/Programmed_instruction