nobrin's blog

近未来の教育について発信するよ

2015-01-01から1年間の記事一覧

インストラクショナルデザインの進化: ID Instructional Design

インストラクショナルデザインは一般的には教授学習理論と呼ばれている。第二次世界大戦時の米軍において、大量の新兵に効率的にトレーニングを実施する目的で開発されてきたという経緯がある。 インストラクショナルデザインと言えば、狭義には、80年代にさ…

CAI : Computer Assisted Instruction

PLATO (Programmed Logic for Automated Teaching Operations) アメリカでは、1950年頃大学進学者が増加し、教育の効率化への関心が高まっていた。その頃コンピュータが業務の自動化(オートメーション)で次第に使われ始めており、コンピュータを利用した教…

ティーチング・マシンの評価

1960年代初頭にアメリカ社会に急速にティーチング・マシンが普及したにもかからず、1960年代後半には一部の企業や軍の特殊なトレーニングで使われる以外は、学校などの教育機関ではほとんど使われなくなっていた。実のところ、1960年代前半でも、"鳩を教育す…

ティーチング・マシンをめぐる時代背景

シドネィー・プレッシーがティーチング・マシンを提案した1930年代は世界恐慌の影響で不景気な時代であり、教師数も過剰であった為に、教育を自動化して効率を上げたいという社会的なニーズがなかったと言える。一方、スキナーが活動した1950年代は第二次世…

シドネィー・プレッシー(Sindy Pressey)のティーチング・マシン

シドネィー・プレッシーは、スキナーやクラウダーより早く1920年代には、ティーチング・マシン(Machine for Intelligence Tests)を考案していた。プレッシーのティーチング・マシンには、テスト(Test)モードと教授(Teach)モードの2種類のモードがあり、テ…

クラウダー(Norman Crowder)のティーチング・マシン(Automatic Tutor Device)

クラウダーは、スキナーと同時代に別の形のプログラム学習を提唱した。クラウダーのプログラム学習は、「ブランチング」(Programmed branching method)を特徴としている。スキナーのプログラム学習では、予め定められた順番に沿って「フレーム」(学習コン…

スキナーのティーチング・マシン

スキナーは、実際にティーチングマシン(Teaching Machine)を開発した。冒頭のリンクからそのティーチングマシンが学校で使われている様子と、スキナー自身による説明の動画が参照できる。ティーチングマシンは、まさにスキナーが提唱した、プログラム学習…

プログラム学習

プログラム学習 スキナーが提唱したプログラム学習 (Programmed Instruction)は、以下に示すいくつかの基本原則から構成される。 【スモールステップの原則】 学習の最終目標を設定するが、最初から最終目標を学ぶのではなく、そこに至るステップを定めひと…